おすすめの国や大学から進学先を考えてみよう
「海外で大学進学したいけど、どの国や大学に行けばいいのか迷っている。」
そのような方は、おすすめの国や大学に目を向けてみてはいかがでしょうか?こちらでは大学進学に最適な国や、各国の優良大学をご紹介します。費用の安さや留学の特徴別で見る、おすすめの国ランキングも必見!留学先に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
海外大学進学でおすすめの国7選
まずは大学留学でおすすめの7か国をご紹介します。留学するメリットや各国のおすすめ大学から、自分にぴったりな国を探してみましょう!
アメリカ
アメリカ大学留学のポイント
- 学校や専攻の数が多く、学びたいことを実現しやすい
- 入学時に専攻を決める必要がなく、進路をじっくり考えられる
- 英語力が足りなくても入学ができるケースがあり、留学に挑戦しやすい
- 徹底した単位制で早期卒業が可能&他大学への編入がしやすい
- コミカレから4年制大学に編入できるため、留学費用が抑えられる
アメリカの大学の数は4,500以上と、世界最多の規模を誇ります。専攻の数は600以上あり、日本では専門学校にしかない専攻を大学で学ぶことが可能です。大学の入学時に専攻を決める必要はありません。最初の1〜2年は一般教養を広く学び、大学の2〜3年制で専攻を決めます。また専攻は複数選べたり途中で変えられたりと、フレキシブルです。
大学では留学生の受け入れシステムが整っており、留学生向けの英語の授業(ESL)を開講している学校が多くあります。また入学時に英語力が足りなくても、特定のプログラムを受講するなどを条件に合格とする「条件付き合格」があります。英語力に不安があっても、挑戦しやすいのが魅力です。
大学は単位制で、必要な単位を取得すれば4年を待たずに卒業できます。また取得した単位は他大学へ移行できるため、編入がしやすいのも特徴です。万が一最初の大学が合わなくても、他の大学で勉強を続けられるメリットがあります。編入制度を活かすと、留学費用も抑えられます。2年制大学のコミュニティカレッジは、4年制大学と比べると学費がリーズナブル。コミカレを卒業した後に4年制大学に編入すると、トータルの留学費用を抑えられます。
アメリカの大学システム
アメリカの大学に一斉入試はありません。大学の合否は高校の成績や志望動機のエッセイ、推薦状、英語試験のスコア、面接などで決まります。大学によってはSATやACTといった基礎学力テストの成績が必要です。
学士課程は4年ですが、必要な単位が取得できればいつでも卒業できます。コミカレは2年です。学期の区切り方は大学によって異なり、セメスター制の場合は9月〜12月の秋学期と、1月〜5月の春学期があります。クオーター制の場合は9、12、3、5月が学期の始まりです。
私立総合大学
ハーバード大学やスタンフォード大学などの名門大学は、私立の総合大学に分類されます。専門分野の研究に加え、医療や法律など専門職に特化した教育が特徴です。修士や博士まで見据えて勉強したい方や、専門性の高い職業につきたい方におすすめです。
リベラルアーツカレッジ
リベラルアーツカレッジは、幅広い教養を得ることが目的の大学です。学士号のプログラムを設けているところが多く、さまざまな分野の基礎知識を学びたい方に最適です。
州立大学
州立大学では教養よりも、農業や看護など職業にかかわる実学を重視しています。州民であれば学費が安くなるため、現地の学生が多いのが特徴です。入学基準が比較的低く、大学のレベルが幅広いため、自分の成績に合わせた大学選びができます。
コミュニティカレッジ
コミカレは州立の2年制大学で、職業訓練に力を入れています。入学基準が4年制大学と比べて低く学費も安いことから、4年制大学へ編入するための学校として、多くの留学生が通っています。
アメリカ大学留学の費用
大学の費用は学費と寮の滞在費、食費を合わせた価格になっているのが一般的です。4年制大学の学費は350~520万円、寮・食費は95~200万円
です。2年制大学の場合は学費が60〜120万円、寮・食費も60〜120万円ほどです。
アメリカのおすすめ大学TOP3
Adelphi University
社会福祉や看護の分野で、高い評価がある大学です。アメリカの大学ランキングを発表することで有名なU.S. News & World Reportでは、2022〜2023のベストカレッジとしてランクインするなど、大学全体も高い評価を受けています。キャンパスのあるエリアは治安が良いため、留学初心者でも安心です。
University of South Carolina
アメリカ最古の州立大学で、学生数が3万人を超える大規模校。180を超える専攻・副専攻があり、研究機関として修士や博士のプログラムも充実しています。U.S. News & World ReportではMaster of International Businessが1位にランクインしました。
Baruch College
大学や大学院への進学を目指す留学生が多く通う学校で、留学生向けの英語の授業(ESL)ではアカデミックライティングやプレゼンテーション、ディスカッションなど、大学で必要なスキルが学べます。学生にインターンシップの機会を提供しているなど、実践的に勉強できるのも魅力です。
カナダ
カナダ大学留学のポイント
- 欧米諸国の中では学費がリーズナブルで、留学費用を抑えられる
- 治安が良く住みやすいため、留学生でも安心して生活できる
- 卒業後に最長3年の就労ビザが申請でき、海外就職のチャンスがある
- カナダ英語は聞き取りやすく、きれいな発音が身につきやすい
- 自然のアクティビティが充実しており、勉強と余暇にメリハリがつけられる
カナダは学費が比較的安い国として知られています。また世界でトップレベルの治安の良さ・住みやすさが魅力で、イギリスの政治経済誌「The Economist」では安全さでトロントが2位、住みやすさでバンクーバーが5位、トロントが8位にランクインしています。
大学を卒業後に申請できるPost-Graduation Work Permit(PGWP)では、カナダに3年間の滞在・就労ができます。場所を選ばずにフルタイムで好きな仕事ができるビザで、海外就職を目指す方にとって魅力的です。
カナダ英語も留学生にとってメリットでしょう。なまりが少なく、ゆっくり・はっきりとした発音が特徴で、英語の中では聞き取りやすいと言われています。
アクティビティも充実しており、自然の中でリフレッシュできます。有名なナイアガラの滝に、冬場はオーロラなど、見どころ満載です!
カナダの大学システム
大学入試はなく、書類審査で合否が決まります。最も重視されるのは、高校の成績と英語力テストのスコアです。
教育システムは州ごとに異なりますが、学士課程は4年で、カレッジは2年です。2学期制か3学期制の学校が主流で、2学期制は9〜12月と1〜4月、3学期制は9〜12月と1〜3月、4〜6月で学期が分かれています。
カナダの大学の種類
大学
カナダの大学は、ほとんどが州立校です。学校間でレベルの差があまりなく、どの学校でも非常に高い水準の教育が受けられます。
大学には複数の種類があり、学部大学ではリベラルアーツと呼ばれる文系や理系の教養科目を学べます。大学院課程はありません。総合大学には大学と大学院が併設されており、多数の専攻があります。博士大学は専門分野や研究に特化した教育を行っており、大学院課程が充実しています。
コミュニティカレッジ
日本の短期大学や専門学校にあたる学校です。2つのコースがあり、職業訓練コースでは就職に直結する知識や技術を実践的に学べます。大学編入コースでは、卒業後に4年制大学の3年次に編入できます。コミカレは大学よりも入学条件が低く、学費が安いため、4年制大学への編入を見据えて勉強する留学生が多くいます。
ユニバーシティカレッジ
コミュニティカレッジと大学のシステムを併せ持った学校です。特定の分野には3〜4年次があり、学士号が取得できます。4年制大学よりも入学条件が寛容であるにもかかわらず、学士号が取得できるコースがあるのがメリットです。
カナダ大学留学の費用
4年制大学の学費は、1年間で200〜250万円ほどです。カレッジは約150〜200万円と、4年制大学よりもリーズナブルです。
カナダのおすすめ大学TOP3
Simon Fraser University
カナダでトップレベルの総合大学です。学部数が多く、コースの種類が110を超えるため、自分が学びたいことをピンポイントで選べます。カナダ留学で大人気の都市・バンクーバーにキャンパスがあり、生活やレジャーにも不自由しないのが魅力的です。
Langara College
学部や専攻の数が多く、大学編入コースがあるカレッジとしてはカナダで最大規模を誇ります。留学生向けに提供されているLEAPプログラムでは、アカデミック英語のスキルを上げられます。カレッジから大学へ編入したい方におすすめの一校です。
Capilano University
毎年多くの留学生を受け入れている州立大学です。留学生向けのプログラムが開講されているため、英語力に少し不安がある方にとっても挑戦しやすい大学と言えます。キャンパスはバンクーバーのダウンタウンの近くですが、自然が豊かで落ち着いているため、勉強に集中できます。
イギリス
イギリス大学留学のポイント
- 大学で1年次から専門分野の勉強ができる
- 卒業後にThe Graduate Routeで2年間のビザが申請でき、就職のチャンスがある
- 長期のインターンシップに参加できるコースがあり、実践的な勉強ができる
- 世界の公的機関や企業で公用語になっているイギリス英語が学べる
- 学士課程が3年なので、大学の学費が抑えられる
アメリカやカナダと異なり、イギリスの大学では1年生から専門分野に特化した勉強をします。学びたい分野が決まっており、留学中はその勉強に集中したい方にとって、非常に理想的です。
卒業後はイギリスに2年間の滞在・就労ができるビザが申請できます。就職先の業種に制限がないことがポイントで、イギリスでの就職を目指す方にとって魅力的です。
実践的に学びたい方には、Sandwich Degreeがおすすめ。1年間のインターンシップが含まれる計4年の学士課程コースで、専攻に関連する企業で職業体験ができます。
イギリス英語が学べることもメリットです。イギリス英語は世界のさまざまな機関や企業で公用語になっているため、世界を舞台に活躍したい方にとって学んでおくべき言語と言えます。
イギリスでは学士課程が3年と、日本やアメリカよりも短いです。そのためトータルの学費を抑えられる可能性があります。ただし大学進学の前には約1年間のファウンデーションコースに通う必要があるため、実質的な留学期間は4年となります。
イギリスの大学システム
イギリスの大学の出願にはA-LevelやGCSEなど、高校卒業試験にあたるテストのスコアが必要です。日本の高校を卒業した場合は相当する資格がないため、ファウンデーションコースを受講して大学出願資格を得る必要があります。
イギリスの学士課程は3年です。日本の大学の1年生で受講する一般教養は高校の課程に含まれており、学士課程の最初から専門分野に特化した授業を履修できます。
新年度の始まりは9月です。3学期制が多く、1学期は9〜12月、2学期は1〜3月、3学期は4〜7月となっています。
イギリスの大学の種類
大学
イギリスの大学は、ほとんどが国立大学です。日本よりも専攻が細かく分けられており、より専門的な学びができます。学位の種類もさまざまで、複数の専攻を合わせた学位があったり、成績によって学位の種類が変わったりします。
公立カレッジ
日本の総合専門学校にあたる学校です。職業訓練コースや大学進学コース、留学生のための語学コースなどを開講しています。
イギリス大学留学の費用
学費は大学や学部によって大きな差があります。大学の学費は1年間で250〜800万円、公立カレッジの学費は年間150万円ほどです。
イギリスのおすすめ大学TOP3
Royal Holloway
ロンドン郊外にある、豊かな自然と伝統的な建物が美しい大学です。研究機関としても優秀で、イギリス国内の大学のTOP15に入る実力があります。サポートが手厚く、気軽にチューターに相談できる環境が整っているため、留学生でも安心して勉強できます。
University of East Anglia
300以上の専攻があり、特に国際開発部は世界的に高い評価を受けています。キャンパス内は設備が充実しており、国内最大級の室内スポーツ施設やコンサートホール、医療設備が利用できます。治安が良いことで知られているノリッジに位置し、安心した大学生活がおくれるのも魅力です。
University of Exeter
イギリスの大学ランキングでTOP15に入る学校で、自然とアートが融合したキャンパスはイギリス国内で最も美しいと評判です。サポート体制が手厚く、学生満足度が非常に高いのもポイントと言えます。卒業生には著名人が多く、ハリーポッターの作者のJ・K・ローリングもその一人です。
オーストラリア
オーストラリア大学留学のポイント
- 大学で最初から専門分野の勉強ができる
- 留学生を守る法律が整備されており、安心して留学できる
- 多文化・多国籍な環境で、留学生がなじみやすい
- 世界トップレベルの治安の良さと住みやすさで、暮らしやすい環境がある
- 豊かな自然と温暖な気候で、1年中過ごしやすい
オーストラリアの大学では1年生から専門分野の勉強が始まり、学士課程は3年です。一般教養は高校課程に含まれるため、大学では専門的な勉強に没頭できます。ただしイギリスと同様に、大学進学の前にはファウンデーションコースに通わなければなりません。
オーストラリアは移民大国で、留学生の受け入れに積極的です。教育機関や留学システムが国や州によってしっかり管理されており、安心して勉強できます。国民には外国人に寛容でフレンドリーな方が多いです。また大きな都市では日本のものが手に入りやすく、留学初心者でも生活しやすいでしょう。
安全な都市が多いのもポイントです。「The Economist」によると、安全度はシドニーが世界4位、メルボルンが8位となっています。また世界の住みやすい都市ランキングではメルボルンが10位にランクインしています。
勉強だけでなく余暇を楽しめるのも、オーストラリアの魅力。少し郊外へ足を伸ばせば美しい山やビーチ、離島などで、オーストラリアのユニークな自然やアクティビティを満喫できます。
オーストラリアの大学システム
大学入試はなく、書類選考で合否が決まります。主な判定材料は、英語力テストのスコアと高校の成績です。
学士課程は3年で、1年生から専門分野に特化した授業を行います。日本の大学1年生で学ぶ一般教養や専門分野の基礎科目は、高校課程に含まれます。そのため日本の高校を卒業してからオーストラリアの大学に進学する場合は、ファウンデーションコースやディプロマコースで大学の入学条件を満たさなければなりません。
学期は2学期制で、1学期は2月〜6月、2学期は7月〜12月です。
オーストラリアの大学の種類
大学
オーストラリア全土で43校あり、ほとんどが公立大学です。教育内容が国によってしっかり管理されているため、大学間のレベルの差はそれほど大きくありません。また多くが総合大学なので、選べる専攻や授業が豊富です。
TAFE
国が運営する職業訓練専門学校です。卒業後に即戦力となる人材を育てるため、実践的なカリキュラムが組まれています。学生のほとんどがオーストラリア人で、しっかり英語に浸れる環境があります。
オーストラリア大学留学の費用
大学の学費は1年間で200〜500万円ほどです。学部によって大きく異なり、レベルが高い大学ほど学費が高い傾向にあります。
TAFEの学費は1年間で100〜150万円で、大学よりも留学費用を抑えられるのが特徴です。専攻やコースの期間によって、費用が大きく異なります。
オーストラリアのおすすめ大学
オーストラリアの大学は総じてレベルが高く、特にGroup of Eightと呼ばれる8つの大学が有名です。これらの大学は教育機関・研究機関として非常に優れており、多くの留学生が集まっています。
Group of Eight
- the University of Melbourne
- the Australian National University
- the University of Sydney
- the University of Queensland
- the University of Western Australia
- the University of Adelaide
- Monash University
- UNSW Sydney
ニュージーランド
ニュージーランド大学留学のポイント
- 学費がリーズナブルで、留学費用を抑えられる
- 大学間でレベルの差がなく、どこでも質の高い教育を受けられる
- 卒業後にPost Study Work Visaが申請でき、海外就職のチャンスがある
- 国によって留学生の生活が守られており、安心して暮らせる
- 治安が良く、安全に留学できる
ニュージーランドの大学の学費は、欧米諸国の中では比較的リーズナブルです。しかしながらどの大学でも世界最高水準の教育が提供されており、コストパフォーマンスがよい留学ができます。
卒業後はPost Study Work Visaが申請できます。地域や職種の制限なしに、3年間の滞在や就労が可能なビザで、ニュージーランドでの永住を考えている方に人気です。
ニュージーランドでは「留学生の生活保障に関する服務規程」により、留学生に対する最低限のサポートが国によって定められています。またニュージーランドは治安がよいことで知られており、「The Economist」によるとウェリントンの安全度は世界7位です。勉強も生活も安全を重視する方にとって、ニュージーランドは非常に魅力的な国と言えます。
ニュージーランドの大学システム
大学入試はなく、合否は書類審査で決まります。審査では英語力テストのスコアと高校の成績が重視されます。
学士課程は3年ですが、医学など一部の理系コースは4〜6年です。日本の大学の1年生で履修する一般教養科目がなく、大学の最初から専門分野の勉強を行います。日本の高校を卒業後に進学する場合は、一般教養の単位を補う必要があるため、ファウンデーションコースを履修してから進学します。
大学は基本的に2学期制で、1学期は2〜6月、2学期は7〜11月です。
ニュージーランドの大学の種類
国立総合大学
ニュージーランドに大学は8つしかなく、すべてが国立の総合大学です。専門の機関によって教育水準やカリキュラムが徹底的に管理されており、大学間でのレベルの差がありません。それぞれの大学が得意分野を持っており、学びたいことが決まっている方にとって学校が選びやすいのが特徴です。
ポリテクニック(国立専門学校)
国立の職業訓練校です。卒業後に即戦力として仕事ができるように、実習やインターンシップなど実践的なカリキュラムが組まれています。提携先の大学に編入するコースもあり、英語力や成績が不安な方でも大学進学にチャレンジできます。
私立専門学校
ポリテクニックと同様に、職場で即戦力になるための実践的な教育が行われています。また留学生向けの英語コースや、大学進学準備コースも開講されています。
ニュージーランド大学留学の費用
大学の学費は1年間で220〜350万円と、他の欧米諸国よりもリーズナブルです。
ポリテクニックは1年間で130〜200万円ほどです。コースや就学期間によって大きな差が出ますが、大学よりも学費が安くなっています。
ニュージーランドのおすすめ大学TOP3
Victoria University of Wellington
ニュージーランドの首都・ウェリントンに位置する大学で、法律学や行政学に強いのが特徴。ニュージーランドの芸術の中心でもあるウェリントンらしく、芸術学や音楽学も有名です。留学生のサポートプログラムが整備されており、日本の複数の大学と提携関係にあります。
University of Auckland
ニュージーランドで最もレベルが高い大学として知られています。卒業後の就職のしやすさも、ニュージーランド国内の大学ではトップです。大学は留学生の受け入れに積極的で、学生の2割は海外の学生が占めます。専攻は13あり、ニュージーランドならではのマオリ学も学べます。
Massey University
500を超えるコースがある大学で、ニュージーランド国内で第2位の規模を誇ります。またニュージーランドでは唯一、獣医学や航空学を学べます。アートやファッションなどの専攻科目も充実しており、さまざまな分野での資格取得に強いのも特徴です。
アイルランド
アイルランド大学留学のポイント
- 欧米諸国の中では学費がリーズナブルで、留学費用を抑えやすい
- EUの中で唯一英語が公用語の国なので、英語で勉強・生活ができる
- 世界の一流企業やIT、薬学、工学産業の拠点が多く、学びや就職の機会がある
- 大学卒業後に取得できるビザで、職探しができる
- フレンドリーな国民性と治安のよさで、留学生でも過ごしやすい
アイルランドは比較的物価が安いことで知られています。特に隣国のイギリスと比べると、留学費用が抑えやすいです。またEUの中で唯一、英語を公用語としている国なので、ヨーロッパに留学したい方におすすめです。
アイルランドの首都・ダブリンは有名企業の拠点が多く、GoogleやFacebookなど世界の一流企業のヨーロッパ拠点があります。インターンシップや就職を見据えて留学する方にとって、挑戦しがいがある環境です。
また大学を卒業後は、1年間の滞在ができるビザが取得できます。このビザは、大学を卒業した学生に職探しの期間を設けるためのものです。この点からも、海外での就職を目指す人にとってアイルランドは魅力的と言えます。
アイルランドの大学システム
アイルランドでは日本のような大学入試がなく、現地の高校生は卒業時に大学入学試験にあたるLeaving certificateを受験します。日本の高校を卒業して進学する場合はLeaving certificateに相当する資格がないため、ファウンデーションコースを受講してから進学します。合否判定は書類審査で、高校の成績や英語能力試験のスコアの提出が必要です。
学士課程は3年で、イギリスやオーストラリアと同様のシステムをとっています。
学期は2学期制や3学期制が主流です。2学期制は9〜12月が1学期、1〜5月までが2学期です。3学期制は9〜12月が1学期、1〜3月までが2学期、4〜6月までが3学期となっています。
アイルランドの大学の種類
総合大学
アイルランドには8校の総合大学があります。どれも教育の質が高く、国際的に高く評価されているのがポイントです。取得できる学位には学士や修士、博士のほか、学士と修士の中間にあたるものがあります。
工科大学
テクノロジー分野の教育や研究に特化した大学です。ITや薬学、エンジニアリングなどの最先端技術が学べます。
私立カレッジ
日本の専門学校にあたり、職業訓練校として実践的なカリキュラムを実施しています。提携の大学へ編入するコースもあります。
アイルランド大学留学の費用
大学の1年間の学費は140〜780万円ほどです。学費は学部によって大きな差があり、特に医学部は非常に高くなります。
アイルランドのおすすめ大学TOP3
University College Dublin(UCD)
アイルランドで最大規模の大学で、国内トップのコース数が魅力。またアイルランドの大学の中では卒業後の雇用率が最も高く、世界的にも評価されています。大学設備が非常に充実しているほか、多くの学生ソサイエティ(クラブ)があるなど、快適で楽しい学生生活がおくれる一校です。
Dublin City University (DCU)
アイルランドでは珍しく、応用語学の国際文化学科で日本語を学べます。そのため多くの日本の大学と提携しています。学生が起業するプログラムなど革新的な取り組みが評価されており、近年急成長をしている大学です。
Dublin International Foundation College (DIFC)
ファウンデーションコースの専門学校です。アイルランド国内の大学だけでなく、イギリスやオーストラリア、アメリカのトップの大学との提携もあります。英語力がファウンデーションコースの入学基準に満たない場合は、英語コースからスタートすることができます。
マレーシア
マレーシア大学留学のポイント
- 留学費用が欧米諸国の半分程度に抑えられる
- ツイニングプログラムで、欧米の大学へ編入できる
- デュアルディグリープログラムで、マレーシアと欧米の大学の学位を同時に得られる
- 条件付き合格やPathway制度が充実しており、英語力に不安があっても挑戦できる
- 学士課程が3年にも関わらず、日本の高校を卒業後に直接進学できる
マレーシア大学留学の最大の魅力は、留学費用の安さです。大学の学費も現地の生活費も、欧米諸国の半分以下に抑えられます。
欧米の大学と提携したプログラムが充実していることもポイントです。ツイニングプログラムを利用して編入をすれば、全体の留学費用を抑えつつ欧米の大学の学位がとれます。またデュアルディグリープログラムを利用すれば、1回の留学で複数の大学の学位が取得でき、非常にお得です。
留学生が大学に進学しやすい制度も整っています。条件付き合格は、英語力が足りなくても特定のファウンデーションコースや英語コースを受講することで合格とみなす制度です。また語学学校などでは大学進学コースから提携先の大学に入学できるPathwayが充実しており、英語の勉強も含めた留学プランが立てやすくなっています。
マレーシアの学士課程は、イギリスやオーストラリアのように3年です。ただしマレーシアでは日本の高校卒業が大学の入学資格として認められているため、ファウンデーションコースが必須ではありません。大学で学べる英語力がある方は、ギャップを作らずに進学ができます。
マレーシア大学のシステム
大学入試はなく、書類審査で合否が決まります。出願には願書や高校の卒業証明書、成績証明書、英語力テストのスコアなどが必要で、特に高校の成績が重視されます。
大学の学士課程は3年です。1年目から専門分野の勉強をするため、日本の大学1年生で学ぶような一般教養科目はありません。しかしイギリスやオーストラリアと異なりファウンデーションコースが必須ではないため、十分な高校の成績と英語力があれば、直接進学ができます。
大学の学期始まりは3月と8月が一般的です。しかし1年間に複数の入学時期があり、フレキシブルに対応してもらえます。学期の区切り方には「4 + 4 + 2型」と「4 + 4 + 4型」があります。「4 + 4 + 2型」は4か月の学期が2つ、2か月の学期が1つあり、「4 + 4 + 4型」は4か月の学期が3つあります。
マレーシアの大学の種類
ユニバーシティ
大学には国立と私立があります。国立大学はマレー語で授業を行っており、ほとんどの学生が現地生です。私立大学は英語で授業を行っており、多くの留学生が通っています。また私立は職業訓練コースに強いという特徴があります。
カレッジ
日本の短期大学にあたる学校です。就学は2年間で、準学士号にあたるDiplomaを取得できます。学校によっては、マレーシアや欧米諸国への大学の編入が可能です。
ユニバーシティカレッジ
ユニバーシティとカレッジの特徴を併せ持った学校です。
海外大学の分校
マレーシアには、世界トップレベルの大学の分校が複数あります。本校と同じクオリティの教育がリーズナブルな学費で受けられることから、人気が高い大学です。学費は現地の大学と比べると高くなりますが、それでも欧米諸国の半分ほどの費用で留学できます。
マレーシア大学留学の費用
私立大学や海外大学の分校の1年間の学費は、50~100万円ほどです。欧米の大学と比べると半分以下で、非常にリーズナブルな留学ができます。
マレーシアのおすすめ大学TOP3
Sunway University
ビジネス学部が有名な大学。どの学部でも8〜12週間のインターンシップが義務付けられており、実践的な学びをしたい方におすすめです。イギリスやフランスの大学とデュアルディグリープログラムが行われています。
Taylor’s University
観光学部が高い評価を受けており、インターンシップやフランスの大学とのデュアルディグリー制度があります。専攻が細かく分かれているビジネス学部も有名で、専門を突き詰めて勉強できます。またアメリカのトップレベルの大学への編入制度が充実しているのもポイントです。
Asia Pasific University of Technology&Innovation
留学生の受け入れに積極的で、学生の60%が留学生というインターナショナルな大学です。卒業の必須単位に3か月のインターンシップが入っており、実践的に学べます。卒業生の就職実績がマレーシアの大学の中でトップレベルなので、就職に結びつくような勉強をしたい方におすすめです。
Times Higher Education 世界ランキング:各国の上位大学【2023】
大学ランキングの上位に位置する学校は、教育の質や学習環境がトップレベル。大学選びの際に参考になります。下記では世界大学ランキングの上位大学を、おすすめの国別にご紹介します。
Times Higher Education World University Rankings 2023
アメリカの大学TOP10
国内ランキング |
世界ランキング |
大学名 |
1 |
2 |
Harvard University |
2 |
3 |
Stanford University |
3 |
5 |
Massachusetts Institute of Technology |
4 |
6 |
California Institute of Technology |
5 |
7 |
Princeton University |
6 |
8 |
University of California, Berkeley |
7 |
9 |
Yale University |
8 |
11 |
Columbia University |
9 |
13 |
The University of Chicago |
10 |
14 |
University of Pennsylvania |
カナダの大学TOP10
国内ランキング |
世界ランキング |
大学名 |
1 |
18 |
University of Toronto |
2 |
40 |
University of British Columbia |
3 |
46 |
McGill University |
4 |
85 |
McMaster University |
5 |
111 |
University of Montreal |
6 |
118 |
University of Alberta |
7 |
137 |
University of Ottawa |
8 |
201-250 |
University of Calgary |
9 |
201-250 |
University of Waterloo |
10 |
201-250 |
Western University |
イギリスの大学TOP10
国内ランキング |
世界ランキング |
大学名 |
1 |
1 |
University of Oxford |
2 |
3 |
University of Cambridge |
3 |
10 |
Imperial College London |
4 |
22 |
UCL |
5 |
29 |
University of Edinburgh |
6 |
35 |
King’s College London |
7 |
37 |
London School of Economics and Political Science |
8 |
54 |
University of Manchester |
9 |
76 |
University of Bristol |
10 |
82 |
University of Glasgow |
オーストラリアの大学TOP10
国内ランキング |
世界ランキング |
大学名 |
1 |
34 |
University of Melbourne |
2 |
44 |
Monash University |
3 |
53 |
The University of Queensland |
4 |
54 |
The University of Sydney |
5 |
62 |
Australian National University |
6 |
71 |
UNSW Sydney |
7 |
88 |
University of Adelaide |
8 |
131 |
The University of Western Australia |
9 |
133 |
University of Technology Sydney |
10 |
175 |
Macquarie University |
ニュージーランドの大学TOP8
国内ランキング |
世界ランキング |
大学名 |
1 |
131 |
University of Auckland |
2 |
251-300 |
Auckland University of Technology |
3 |
301-350 |
University of Otago |
4 |
401-500 |
Lincoln University |
5 |
401-500 |
Victoria University of Wellington |
6 |
401-500 |
University of Waikato |
7 |
601-800 |
University of Canterbury |
8 |
601-800 |
Massey University |
アイルランドの大学TOp9
国内ランキング |
世界ランキング |
大学名 |
1 |
161 |
Trinity College Dublin |
2 |
201-250 |
RCSI University of Medicine and Health Sciences |
3 |
201-250 |
University College Dublin |
4 |
301-350 |
University of Galway |
5 |
301-350 |
University College Cork |
6 |
401-500 |
Dublin City University |
7 |
401-500 |
Maynooth University |
8 |
601-800 |
University of Limerick |
9 |
1001-1200 |
Technological University Dublin |
マレーシアの大学TOP10
国内ランキング |
世界ランキング |
大学名 |
1 |
351-400 |
University of Malaya |
2 |
401-500 |
Universiti Teknologi Petronas |
3 |
401-500 |
Universiti Utara Malaysia |
4 |
601-800 |
Universiti Kebangsaan Malaysia |
5 |
601-800 |
Universiti Putra Malaysia |
6 |
601-800 |
Universiti Sains Malaysia |
7 |
601-800 |
Universiti Teknologi Malaysia |
8 |
801-1000 |
Universiti Malaysia Pahang |
9 |
801-1000 |
Universiti Pendidikan Sultan Idris |
10 |
801-1000 |
Sunway University |
参考:日本の大学TOP10
国内ランキング |
世界ランキング |
大学名 |
1 |
39 |
東京大学 |
2 |
68 |
京都大学 |
3 |
201-250 |
東北大学 |
4 |
201-250 |
大阪大学 |
5 |
301-350 |
名古屋大学 |
6 |
301-350 |
東京工業大学 |
7 |
501-600 |
北海道大学 |
8 |
501-600 |
九州大学 |
9 |
501-600 |
東京医科歯科大学 |
10 |
501-600 |
筑波大学 |
海外大学進学おすすめの国ランキング
留学先で重視したい条件を決めると、選ぶべき国が見えてきます。下記では大学選びで参考となる「費用」「海外就職」「専攻」「専門性」に注目し、おすすめの国をご紹介します。
費用を抑えて大学進学ができる国ランキング
1位:マレーシア
2位:アイルランド
3位:カナダ
留学費用はダントツでマレーシアがお得。欧米の大学へ行きたい場合はツイニングプログラムで編入できるため、トータルの留学費用を抑えられます。
海外就職に挑戦しやすい国ランキング
1位:カナダ
2位:ニュージーランド
3位:オーストラリア
学士課程を卒業後、長期にわたって滞在・就労ができるビザを得やすいのは、上記3か国です。どの国も職業や地域に制限がなく、ビザ申請の際に企業のスポンサーの必要もありません。カナダとニュージーランドに関しては最長3年、オーストラリアは2年と長期滞在ができるため、就職のチャンスが高められます!
専攻選びや編入の自由度が高い国ランキング
1位:アメリカ
2位:カナダ
3位:マレーシア
アメリカの学校数や学部数は世界トップレベル。自分が勉強したいことをピンポイントで学べます。入学時に専攻を決める必要がなく、大学で一般教養を学びながら自分にあった進路を模索できるのも魅力です。またカレッジからの大学編入制度が整っており、進路に幅があります。
カナダもアメリカと同様に、専攻を即決する必要はありません。また一度専攻を決めても、変更ができます。カレッジから4年制大学へ編入する制度もあり、大学留学に挑戦しやすい国と言えるでしょう。
マレーシアは海外の大学への編入制度が整っています。一度の留学で複数の大学で学んでみたい方にとって、魅力的な国です。
専門性が高い勉強に集中できる国ランキング
1位:イギリス
2位:オーストラリア
3位:ニュージーランド
こちらの3か国では、大学の1年生から専門性が高い授業が受けられます。とくにイギリスはコース分けが細かく、学びたいことが決まっている方にとって理想的です。また大学進学の前にファウンデーションコースを受けることで、専門的な学びに対応できる英語力や学習スキルが鍛えられます。
海外大学進学の基本情報
留学したい国のイメージが固まってきたら、海外の大学進学に必要な情報もチェックしてみましょう。留学先や留学方法、必要な準備の情報がそろうと、留学プランを立てやすくなります。
大学留学の種類
大学留学には私費留学と交換留学の2つの方法があります。どちらを選ぶかによって留学できる国や学校、期間が変わってくるので、それぞれの特徴を把握しましょう。
私費留学
学びたいことに合わせて、自由にカスタマイズできる留学です。留学先の国や学校、期間を好きに選べます。大学の1年生から卒業まで留学する場合は、留学期間に制限のない私費留学を選ぶことになります。また日本の大学に在籍している場合は、休学が必要です。
私費留学のメリットは、自分が学びたいことに合わせて国や学校、勉強内容、留学期間を決められることです。滞在先も選べるため、勉強面でも生活面でも自由度が高いと言えます。また途中で学校や留学期間を変更することも可能です。
デメリットは、卒業や就活の時期が遅れることです。ただし留学中の単位を認めてもらえる認定留学の場合は、4年で大学を卒業できます。また留学費用が全額自己負担になるため、資金の確保が必要です。休学中の在学費など、日本の大学に支払う費用が発生することもあります。
交換留学
文化交流を目的に、民間大使として派遣されるタイプの留学です。学校や民間団体によって、留学プログラムが提供されています。派遣先の国や学校、期間は、プログラムによって決まっています。留学後は日本の大学に戻ります。
交換留学のメリットは、プログラムによっては留学先での授業料が必要ないことです。日本で在籍している大学の授業料で留学できるため、費用が抑えられる可能性があります。また留学先の単位が日本で認められる場合は、大学を4年で卒業できます。
デメリットは選考基準が高いプログラムの場合、留学できないケースがあることです。また留学先や留学期間が決められており、変更や延長はできません。
海外の大学の入学基準
一般的に欧米の大学には入試がありません。合否は高校の成績や英語力など、書類審査で決まります。
求められる成績や英語力は、大学によって異なります。一般優良大学で求められる高校の成績は3.5以上、英語力はIELTSが6.0以上、TOEFLが80点以上とされています。
海外の大学の出願方法
希望の大学の募集要項を確認し、必要な書類を期限までに提出しましょう。必要な書類には以下のものがあります。
- 願書
- 高校の成績証明書(GPA換算したもの)
- 高校の卒業証明書
- 志望動機の小論文(エッセイ)
- 推薦状
- 英語力の証明書(IELTSやTOEFLのスコア)
留学準備のポイント
早い段階から取り組むべきものは、英語の勉強と資金確保です。
大学留学には、非常に高い英語力が必要です。進学前にファウンデーションコースや準備コースに行く場合も、一定の英語力がないと苦労します。また英語が話せなければ、スムーズな現地生活もできません。留学に行くと決めたら、すぐに英語の勉強を始めましょう。
留学の資金面に不安がある方は、奨学金の申請が必要です。奨学金にはさまざまな種類があり、中には厳しい審査があるプログラムもあります。審査に必要な書類の用意や面接の練習には時間がかかるため、早めに準備をしましょう。
まとめ
こちらでご紹介した国は、留学生に人気でさまざまなメリットがある場所ばかりです。留学先に迷っている方は、まずこれらの国の大学留学について調べてみてください。調べているうちに留学で学びたいことや重視したいことなど、必要な条件が見えてきます。
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