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松下由奈さん
名前 松下由奈さん
滞在都市 アメリカ / オレゴン州 / ポートランド
期間 2018年9月~2019年2月
学校 University of Portland

なぜ大学留学に行こうと思いましたか?

大学留学を希望した一番の理由は、日本人が少ない環境で自分の英語力を試したいと思ったから。また、留学先大学では単位取得に関する規定はあるものの、自由な科目選択が可能であり、主専攻とは異なる勉強(デザインやペイント)を大学レベルで経験してみたかったため。

一般留学や休学ではなく大学の交換留学プログラムを選択したのは、予め学内選考が設けられており、より高い水準での学習環境を期待できることと、TOEFLでハイスコアを目指すための強いモチベーションになると考えたため。更に、大学という信頼できる機関を仲介することで安心して勉学に集中できるという理由から交換留学を第一希望とした。

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その国、都市や学部などに決めた理由は何ですか?

高校時代に観た映画『Stand by Me』や『The Goonies』のロケ地がオレゴン州だと知り、それ以来この地域に強い魅力を感じるようになった。特にオレゴン州のポートランドは、環境問題に対する独創的発想やアートを通したユニークな町づくりでも当時注目されていたため更に興味が沸き、最終的にこの地域の大学を希望した。

学部に関しては、大学の方針として交換留学生は教養学部に所属することが義務化されていた。

留学に行く前、一番不安だったことは何ですか?

食生活に関して、留学当初は動物性食材を控えるようにしていた(いわゆるベジタリアンだった)ため、食べ物の選択肢がどの程度あるのか不安だった。実際にはカフェテリアのベジタリアン向けメニューは充実しおり、特に問題なかった。

留学に行く前にどんな準備をされていましたか?(英語の勉強など)

  • 特に学内選考直前までは、TOEFLのスコアを上げることを目標に、そのための勉強のみを集中的に行った。
  • 渡航直前の時期は、耳を英語に慣れさせる目的でリスニングを中心とした勉強に切り替えた。

留学前にしておけばよかったことは何ですか?

言語の勉強と並行して、アメリカという国の文化や歴史、政治等についてもう少し勉強しておくべきだった。

留学にかかった費用は(総額で)どれくらいですか?

およそ150~170万

学校について

どの大学に通われましたか?なぜこの大学を選びましたか?

University Of Portland
好きな映画の撮影地がオレゴン州で以前から興味があったため、この地域にあるUniversity Of Portlandを選んだ。

専攻は何ですか?

教養学部

大学ではどのような授業を受けましたか?

  • アート関連(ペイント、デザイン、デッサン)
  • 環境
  • フランス語
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日本の学校や大学と違うと感じた点はありますか?

一番印象的だったのは、ポートランド大学の学生の服装。かなりラフで、スウェットやパーカなど緩い服装の学生が多かった。

学生が、午前中の講義中に堂々と朝食を食べ始める光景は、日本ではあまり見たことがなかったため衝撃的だった(もちろん教授の方針により基準は様々だが、ベーグルやオートミール、ピザなど、基本何でもありな様子)。

大学で英語の授業(ESL)は取りましたか?

ESLは取っていない

平日の1日のスケジュールはどんな感じでしたか?

7:00 起床
8:00 朝食
9:00~12:00 講義
13:00 昼食
14:00 図書館で勉強 / 課題
15:00~18:00 講義
19:00 夕食
20:00~22:00 図書館で勉強 / 課題
23:00 シャワー
24:00 就寝

学校の設備はいかがでしたか?(図書館、カフェテリア、など)

カフェテリアはキャンパス内に主に3か所あり、それぞれ異なるメニューが提供れていたため選択肢も多く大変充実していた。図書館も清潔感があり自分自身も好んで利用していたが、読書目的というよりはレポート作成やプレゼン練習、ディスカッション等のために利用する学生が大半で、比較的賑やかな雰囲気だった。

自分は利用しなかったが、キャンパス内にはジムやバー(利用には年齢制限あり)等もあった。

現地の生活について

現地ではどのような滞在方法を取られましたか?(寮、ホームステイなど)

キャンパス内にある学生寮(女子寮の一人部屋)

滞在先の良かったこと、大変だったことについて教えてください。

一人部屋の最大の利点でもあるが、相手に気を遣わずに済むので部屋に戻ればゆっくりと休養がとれる。特に自分は美術科目を複数取っておりデッサン等の課題で部屋を広く使いたい機会が頻繁にあったため、その点においても一人部屋は快適であった。

ただ一方で、一人部屋の居心地の良さに甘えて引きこもりがちになってしまうというリスクも十分に考えられるので、その辺りのバランスを上手くとる必要がある。また、ルームメイトが居ないため、寮内の情報を自ら常に確認しイベントへの参加機会を逃さないようにしてほしい(自分はこれで失敗し、頻繁に寮内の集まりをすっぽかしてしまった。悔しい!)。

学校まではどのように通学してましたか?

徒歩。キャンパス内の寮から教室まで、遠くて徒歩15分程度であった。

食事はどうしてましたか?

毎日の食事はキャンパス内のカフェテリアを利用した。朝6:30から夜11:00まで開いているので、その間に自由に好きなタイミングで食事をとることが可能。

現地滞在中に何かトラブルは起こりましたか?

トラブルではないが、予期せぬ事態だったのはキャンパス内で貧血で倒れ、病院に緊急搬送されてしまったこと。その後の保険会社とのやり取りに苦労した覚えがある。

まとめ

留学で得たものはありますか?留学を終えて変わった・成長したと思うことはありますか?

  • 留学で得たもの
    コミュニケーションツールとしての言語に留まらず、文化としての言語を体感できたことは、大変貴重な経験であったと感じている。結果的に異文化体験に対する益々の興味関心が芽生えた。
  • 成長した点
    意思疎通が思うように出来ない悔しさやもどかしさを繰り返し味わったことで、留学前に比べ更に精神的に打たれ強くなった。

大学留学して良かったことは何ですか?

  • マイノリティー側の人間として生活する機会を得たこと。
  • 友達が全くできなかった留学初期、生まれて初めて友達が居ない辛さを味わえたこと。
  • 言葉が通じないもどかしさや悔しさを味わう一方で、母国語は違えど何らかの手段で相手と感覚を共有できた瞬間の喜びを体験できたこと。
  • 国籍も文化的背景も全く異なる人々と接することで、それまで無意識に固定化されてきた自分という人間の枠組みに柔軟性を持たせることができるようになったこと。
  • 失敗したり恥をかいたりする状況に日常的に遭遇できたこと。今だからこそ言えることだが、言語学習において恥をかくことは最強の学習機会!!
  • 語学習得においては、shyでいることにあまりメリットがないことを明確に実感できたこと。
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留学中につらかったことや困ったことはありましたか?

  • 留学初期の約3か月間、一緒に遊びに行けるような友達が全くできなかったこと。友達作りで苦労した経験自体がそれまで一度もなかったため、余計に辛かった。
  • 困ったことは、大学の規模がさほど大きくないため、キャンパス内で講義以外の時間を過ごせる場所が限られていたこと。留学生なのでこの点は仕方ないが、車通学の友人がいると、行動範囲が広がり留学中の生活が更に充実するかもしれない。

今後の目標は?今後もまた海外で勉強したい、働いてみたい、と思いますか?

次回は、語学学習プラス海外で働くことを主な目的に海外に行きたい。また、渡航先についても英語圏ではないエリアに興味がある。

これから大学留学をする方に一言お願いします。

「郷に入っては郷に従え」という決まり文句がありますが、郷に従うのは、おそらくそれなりの根気と忍耐を要します。日本の慣習や普段のルーティンに関して変化を強いられることは特に初めは大きなストレスになりますが、ある程度慣れてしまえば徐々に楽しむ余裕も出てくるはずです。なので先ずはそこを乗り切る工夫をしてみてほしいです。あとは、良く寝てよく食べてよく笑って元気に過ごしてください(^^)


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